地理という科目の性質上、山脈や川、農業分布、工業都市の位置など「視覚的」に覚えなければなりません。
そんな時はノートに地図を書いてもらうわけですが、それは簡略化されていないと、なりません。
地図を書くのに時間と手間がかかり過ぎて暗記するまえに挫折してしまうためです。
もしくは地図が完成した満足感で、学習が止まってしまう可能性があります。
「白地図」を使う方法もありますが、書いた後、ノートに貼ったりすると、なぜか、教科書の図と同じでなぜか、頭に入ってこないように感じます。
簡略化された地図は、まずは「問題を解くための図」という意味合いを満たしていなければなりません。
簡略化されていながら、覚えれば問題が解ける図が理想です。
指導では講師と一緒にノートに図を完成していきます。
①「まずアメリカの地図を、このくらいの大きさで(生徒のノート上で、指でノートの1/3くらいのスペースを指します。)長方形を書きましょう。」
(ここに、「簡略化」の極意があります。リアルな地図を書こうとすると、それだけでなぜか生徒は「上手に書こう」としてしまい、勉強への抵抗感が生じます。)
②「真ん中に、日本の国旗みたいにマルを書きます。ここが小麦地帯です。暖かいので、冬に種をまく『冬小麦』地帯です。」
このように場所と内容を説明しながら、地図を完成させていきます。
③「次は、冬小麦の真上に半円を書きます。ここは寒いので春に種をまく『春小麦地帯』です。」
書く順番も大切です。覚えやすさに差が出ます。
教科書に出ている図は正確ですが、覚えにくいのが実情です。
それを、まず簡略化した図で暗記できると、教科書の図を見ても、頭の中にスッと入ります。
このようにして、亜熱帯性作物、綿花、トウモロコシと順に続けて書き込んでいきます。最後に、放牧地帯を書いて「アメリカの農業分布」が完成です。
ポイントは、「完成したものを見て書く」のではなく、「一緒に作業して、完成させること」で理解に差が出ます。
そして一番大切なのは「自分が作った地図を使って問題が解けた」体験を味わわせることです。
その図を見て、問題が解けたら、生徒もその地図を信頼してくれます。
これはアメリカに限ったことではなく中国、インド、オーストラリア、アフリカ、など、他の地域でも同様にできます。
でも、必ず簡略化した図で書きます。例えば、中国も長方形、インドは逆正三角形、南米は右に尖った三角形などですね。
他の地域は、工業も同じ図に書きますが、アメリカの場合はの農業の他に、工業も覚えることが多いので、農業と工業の図は分けて書きます。
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