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「金融機関の繊細さ」

■2023/05/18 「金融機関の繊細さ」
「金融機関の繊細さ」
皆様、こんにちは。
少しでもお勉強のお役に立ちたい、アドバンスセミナーのお時間です。

アメリカで銀行の破綻が起きました。今一ピンときませんが、アメリカの銀行破綻の中で2位と3位の規模との事です。

日本でも銀行の破綻(近いところでは、北海道拓殖銀行…拓銀をご存知の方も、大分少なくなってしまいましたか。札幌在住の方、今の地下鉄大通駅、大通ビッセのところです。その名残に、大通ビッセ地下1階、コンビニの隣に大きな金庫跡のモニュメントがあります)がありました。

「うちはその銀行に預けていないから、大丈夫」と思いたいところですが、金融のシステムは、中々不思議です。

銀行、というと大きな金庫があって、お金を預かっている…というイメージがありますが、そうではないのです。

企業や個人から銀行が預かったお金は、一部を除き(日本銀行に預けます)、他の銀行に貸し出されるのです。それを借りた銀行は、一部を除き、また次の銀行へ。さらに…(以下略)

こうして、次々に銀行間でお金が貸し出され、どんどんお金が生み出されていくんです(と習うのですが、どうしてもなじみがありません。)これを「信用創造」といいます。

難しい言葉で、「預金準備率」というのですが、仮に預金準備率が10%とすると、
1000万円は1億円になります。

このシステムの弱点は、想像つきますか?これは、「一気に元の銀行に預金の払い戻しを求めると、お金がない!」ということです。

銀行が破綻する(もしくはそのうわさが出る)と、当然「預けていたお金を引き出せ」となり、あっという間にお金が足りなくなります。支払の停止となり、さらに混乱を招きます。
これを「取り付け騒ぎ」といい、人々の不安をあおります。そうすると、「他の銀行も大丈夫か?」と疑心暗鬼になり、他銀行へも人々が押し掛ける。1銀行だけの話だけではなく、経済が大混乱する可能性があるのです。

日本でも、昭和初期の金融恐慌で、取り付け騒ぎが起こりました。

これを防ぐため、各国政府は、仮に銀行や金融機関が破綻する(もしくは噂が立つ)場合、政府が預金を保証したり、銀行に公的資金(=税金)を投入したりします。勿論、後々これらは私たちの負担になります。

もしアメリカ経済に大きな影響が出た場合、当然世界中、日本にも大きな影響が出ます。このニュースはもっとちゅうもくが必要です。

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