皆様、こんにちは。
少しでも皆様のお勉強のお役に立ちたい、
アドバンスセミナー、本日の担当は佐藤です。
中学3年生の皆さん、また、世界史(歴史総合)を学び中の皆様、
本当に歴史には奥深いものがあります。
よく中学生の方から聞く質問で、
「イタリアは三国同盟側なのに、どうして大戦後戦勝国なの？」
というものがあります。
この質問に、出来るだけ大枠で、わかりやすくお答えします。
第1次世界大戦、三国同盟(ドイツ・オーストリア・イタリア)VS三国協商(イギリス・フランス・ロシア)で、サラエボ事件をきっかけにヨーロッパで塹壕戦が繰り広げられる…
しかし、三国同盟側のイタリアは、実は開戦当初中立を保ちました。
あくま隣国フランスとの対立で三国同盟を結んだものの、
オーストリアとは領土問題で対立し、サラエボ事件も「イタリアとは関係ない」として中立を宣言したのです。
さらに、開戦の1年後、イギリス・フランの呼びかけに応じて
(つまり、オーストリアとの領土問題でイタリアの有利になるようにするとの見返りで)連合国側で参戦するのです。
終戦後、イタリアは国際連盟の常任理事国となります。
ただ、当て込んでいた領土問題は、イタリアの主張が全て通用せず、イタリア国民の中に不満が残ります。
これが後に、イタリアでファシズムが台頭する原因となります。
世界が大きく動くときの外交は、本当にすごいものです。
各国の本音と建前が入り混じって趣深いものになります。
などと、遠い目をしていてはいけません。
ロシアVSウクライナ、イスラエルVSパレスチナ、中国VS台湾、北朝鮮VS周辺国、世界中で今なおギリギリの交渉が行われようとしております。
目が離せません。
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